【救急外来であった】迷惑な患者とのトラブル3選!

こんにちは。研修医アッキーです。

本日は救急当直をしていた際に経験した迷惑な患者について、実際に体験したことをお話しします。

目次

Case1 頻回に便秘で受診する生活保護受給者

この方は当院では有名人なのですが、頻回に便秘(だけ)で夜間や日中に関わらず受診してくる高齢の生活保護受給者がいます。

日中の救急外来の空気感としては、開業医がやっているため、必然的に重症の人ばかりが運ばれてきます。
(夜間は時間外診療的な意味合いで軽症も多いです。)

そんなピリピリしている空気感の中、よくくる便秘の高齢者がやってきます。

「なんか、お腹がおかしいんだよね・・・便が出なくて、痛くはないんだけど・・・」

この人は過去に何回も受診されていて、すでに便秘の診断がついており開業医に行くように何回も言われているのにも関わらず、コンビニ受診として救急外来を訪れます。

基本的に話を聞いてあげて、便秘なので前に処方した便秘薬をしっかり飲んでくださいね。というと満足して帰っていきます。

これは生活保護受給による医療費無料の恩恵があるからこそできることで、普通は便秘で頻回に救急外来にくることはありません。

と言うのも、まずは開業医に行ってある程度便秘のコントロールをする必要があるからです。

基本的に、救急外来の役割となるその場限りの診療のみでは重症でない、便秘かもしれない。とまでしか言えず、その先の診療には繋がりません。(基本的に1-3日分の便秘薬のみを渡して終診です。)

私の働いているようなマンパワーの少ない病院でコンビニ受診されてしまうと、体力と集中が削がれてしまうので迷惑となってしまいます。

Case2 酔っ払いで暴言・暴力で警備員出動

日中の救急の時間帯ですが、呼吸が苦しいと救急車要請がありました。

いざ運び込まれるとアルコール臭、過去のカルテを見る限りCOPDなど喫煙による影響の肺をしていました。

まず、バイタル(血中酸素飽和度、体温、血圧など)測定をしても何も異常がありません

そして、一応血液検査も・・・としているうちに、点滴を吊るす棒やベッドを叩き始めました。

看護師さんが注意をしても声を荒げて、言うことを聞きません

当院の院内ルールとして暴力など振るう人がいた場合、警備員を呼んで警察へ。となっているためその流れに乗っ取り、私の上級医が「あなたは暴力をふるったので、もう診療は中止します。あなたはおそらく問題ありません。」と言い放ったところ、「人殺しだ!!訴えてやる!!」などとまたも暴言の嵐・・・

その後警備員を呼んで連れ帰ってもらおうとしましたが、帰る途中で、地面に寝転がってしまったそうです。

そのため、救急外来に「病院内で倒れている人がいるので来て下さい。」と一報が入り、その人であると知らない私は猛ダッシュでその場へ向かうと、本人がいました。

色々な人に説教されて、自暴自棄(?)になっているのか、「助けてくれよ兄ちゃん・・・」みたいなことも言われました。

続々と人が集まってきて、「ひとまず帰ろう、アルコールこんなに入っているようじゃ診療にならないよ。」とベテラン看護師さんが説得し帰ってもらいました。

これは一例ですが、たまにこんなアルコール酔っ払いおじさんはきます。ただ暴れる人は初めてだったので驚きました。

Case3 精神疾患の診断はないが、被害妄想、暴言の中年男性

続いての症例は、夜間の時間帯に「隣の人がうるさいから、文句言おうとして外出たら転んだ」として救急要請された人です。過去のカルテでは隣人トラブルが絶えない人のようであり、おそらく被害妄想が強めの方でした。

いろいろトラブルがあったそうで警察同伴の元に救急外来へきました。

お尻が痛い、足が痛いなど言いますが、レントゲン撮っても異常なし(整形外科読影あり)で帰宅方針としましたが、納得行かないのか、色々文句・暴言を吐き、挙句の果てには支離滅裂な言動(私は神である・・?のような)までありました。

おそらく統合失調症があるのではないかと思ったのですが、上級医であった整形外科医師はひとまず整形外科への紹介状を記載し帰宅とする方針としていました。

そして紹介状にて、救急外来であったことや過去に隣人トラブルが絶えなかったこと、支離滅裂な言動があったことなど事細かに記載し、後医へ気を付けるように忠告も含めた内容を記載しました。

その後、患者は無事に帰ったのですが、30分後くらいに電話が・・・

紹介状になんてこと書いているんだ・・・俺のこと馬鹿にしやがって!!」などとかなり怒りの電話・キツイ暴言がありました。

なんと紹介状を勝手に開けて、見てしまったのです。

また救急外来に乗り込んできそうな勢いであったため、ひとまず入り口の警備員には絶対に入れないこと、そして救急車搬入口を含む入口は全部施錠し、その夜は乗り切りました。

隣人トラブルが多い人であり、刃物や凶器を持って乗り込んでくる可能性もあったため結構緊張感ありました

特に夜間であり、私+女性看護師3名という脆弱態勢であったこともあります。

まとめ

これはほんの一例ですが、このようなトラブルな患者は定期的にやってくるイメージです。

特に夜間帯だと人数が手薄になっているので、非常に困ります。

今後も印象に残った症例があったらシェアしていきます!

以上です!本日もご覧頂きありがとうございました!

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