こんにちは。研修医のあっきーです。
本日は手術を受ける際に、「研修医が手術に入ります。」「研修医に執刀させてください。」と言われ不安に思っている方に対しての、実際の所安全性は担保されているのか?などについて説明します。
結論 安全 〜研修医は執刀するが、ほとんどは指導医が行う〜
結論から言うと、指導医が執刀するのとほぼ変わらないと言って過言ではないです。
私も外科を研修していた際に執刀しましたが、基本的に「切開する+臓器までの剥離」くらいしか行いません。
それもかなり集中しているので、切開線も真っ直ぐにゆっくりと切りますし、剥離の際もかなり慎重に行います。
そして必ず上級医2人以上の指導の下行うので、安全だと考えて大丈夫です。
手術で危険性が伴い場面は、「太い血管を傷付けてしまって出血多量」になる場面です。
ですがそんな危険な場面では研修医が介入することは決してないですし、周りの研修医の話を聞いてもないです。
結果、研修医が執刀する手術は安心・安全と言って問題ないです。
むしろ、専攻医の執刀の方が・・・
個人的な意見としては専攻医の執刀の方が危険性が高いのでは?
とすら感じます。
私の病院では専攻医(研修医終わってからの専門に進んだ段階)は積極的に執刀を行なっていますが、上級医も教育のために行なっているためか、出来るだけ自力で様々なことをやらせようとしています。
実例として、基本的に2時間以内で終わる手術が、専攻医+指導医が行なって7時間掛かった例も見たことがあります。
この時には、周りの麻酔科とかのスタッフもイライラしていたそうです。
とは、言いつつも、指導医もそのような時代はあったわけで、ある程度の許容は後進の教育のためには仕方ないのかな・・・と思います。
まとめ
色々説明しましたが、基本的に「研修医の執刀」に関しては安全性はほぼ落ちないと言って良いと思います。
基本的には上級医の厳格な監視下で行われる上に、研修医も緊張しているのでかなり慎重に行います。
その上、行う場面は切開などの基本的な場面のみです。
そのため基本的には安全であり、また医師の育成という面では必要なことです。
以上です。
本日もご覧頂きありがとうございました。
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