こんにちは。研修医のアッキーです。
本日は「研修医とは」について医療関係者でなくても分かりやすいように解説していきます。
研修医とは?
まず研修医とは何かというと、医学部6年を終えて医師国家試験に合格して医師になります。
そして医師になった初めの2年間を研修医といいます。
研修医は医師ではない、と思っている方もいるかもしれませんが、しっかりと医師免許を持った医師です。
法律上はほとんどの医療行為を行うことができます。
そしてこの2年間はどこの病院でも良いわけではなく、大学病院や都市の中核病院などの大きく指導医の数も多い病院に限られます。
そのため何らかの理由で大きな病院に入院することになると研修医が担当したりすることもあります。
研修医の業務内容は?
日本の研修医制度では、内科、外科、産婦人科、精神科などほぼ全ての科(詳しく規定があります。)を回ることになっています。
そのため基本的に1つの科は1ヶ月〜3ヶ月程度の在籍であることが多いです。
そのため、やれることはその科のほとんど基本の部分しかできません。
手術であれば、術野を確保するために臓器をよけていたり、また病棟の雑務(日常薬の処方、点滴の処方、簡単な処置、診察など)です。
研修医はあくまで勉強する立場として在籍しているため、基本的には上の先生について様々な疾患について学んだり、一緒に診察したりがメインになります。
基本的に治療方針も指導医の管轄のもとで行うため、研修医が担当医になったからといって不安になることは一切ありません。
むしろ担当医が1人増えたくらいに思って貰って良いと思います。
研修医は割と患者さんと話す時間もあるので、積極的に声をかけて不安なこととかを言ってもらえると、お互いに安心できて良いと思います。
研修医の給与は?
研修医は薄給である、と言われていました。
しかし、近年では国の方針で最低限のお金は払うことになっているので、生活に困窮するレベルの給与ではないです。
しかし、病院の立地や人気度によって大きく差はあります。
具体的には年収300万円〜1200万円程度までの開きはあります。
都会の大学病院は年収は最低レベル、田舎の病院は超高給であることが多いです。
研修医の休みは?激務?
一昔前は、研修医は寝る暇もなく病院に泊まり込みで・・・
といった時代もありました。
しかし、最近では研修医は「お客様=歓迎ムード」扱いされている所もあったり、働き方改革、の推進もあり、周りの研修医の話を聞いても、多くはしっかり夜は眠れていて、土日も月に数回の当番日以外は休みであることが多いです。
ただ、その中でも外科、産婦人科、といった科に在籍している期間は緊急オペ、分娩があるため、そうもいかないこともあります。友人は外科の期間だけはほぼ毎日夜中に手術に行っていたと聞きました。
ですが、基本的には上級医とセットで動くため、上級医以上の働きはしていません。
研修医が終わると
そして研修医の2年間が終了すると、各々の専門科へ進みます。
これを専攻医(以前は後期研修医と呼んでいた。)といいます。この専攻医の期間に「専門医」の資格を取ります。
また美容外科や研究に進んだりする人もいます。
まとめ
本記事では、研修医とは?について一般の人でも分かりやすいように解説しました。
参考になれば幸いです。
以上です。
ご覧頂きありがとうございました。
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