こんにちは。研修医アッキーです。
本日は、救急外来で研修中に感じた心配蘇生の大切さについて記事にしてきます。
生死を分けた2つの症例
私がこう思うようになったきっかけは、救急外来で経験したある2例でした。
Case1 不整脈→心肺停止で周りの必死の救命があった40代
1例目は40代の方。致死性不整脈(詳細は不明ですが、心筋梗塞→心室細動と想定されます。)
既往歴なしで突然倒れて心肺停止となりました。
周りの人がすぐに心臓マッサージ開始&AED準備。
AEDも作動して、心臓は動き出しましたが再度、心停止。
救急隊が到着し、気管挿管など施行。救急隊が再度AEDを行った結果、心臓は動き出しました。
当院に到着した時には、意識不明だが心臓は動いている状態でした。
そのまま緊急カテを行い、低体温療法を行い、植物状態が予測されていましたが、無事に会話できるまでになった。
今回の生死を分けた点、更にいうと脳の障害を大きく残さないで済んだ点として、卒倒を見た瞬間に周りが心臓マッサージとAEDという素早い対応が取れた点が一番大きいと思います。
勿論、年齢も40代と若いことも影響していると思いますが、それでも周囲の人も助けは大きかったでしょう。
Case2 心肺停止→周りの助けが無かった60代
2例目は60代の方。仲間とハイキング中に倒れて意識不明。
直接は診ていないため、想像ですが致死性不整脈だと思います。
救急要請するも、周りの人々からの心臓マッサージなどは無かったようです。
結果は搬送後、懸命な治療を行うも心拍再開せず亡くなりました。
60代ですと、体もまだ若いですし、周りの助け救命措置次第では助かったかもなー。と思ってしまいました。
仮に助からなかったとしても、最善を尽くしてダメなら今回のような悔いは残らないでしょう。
まとめ 〜まずは心臓マッサージが大切〜
一般の人で人がいきなり倒れたら、気が動転して体が動かなくなることもあるかと思います。
しかし、それが今回のように生死を分けることがあります。
まずはAEDと心臓マッサージだけはすぐ行えるような頭の中でのシュミレーションは大切だと思いました。
今回の記事は以上です。救急外来の1ヶ月で感じたことを書いてみました。
最後までご覧頂きありがとうございました!
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